協会案内 of 住吉区鍼灸マッサージ師会
会長からのご挨拶
住吉区鍼灸マッサージ師会会長 坂本 康裕
住吉区鍼灸マッサージ師会は、明治44年に設立され 、平成22年に100周年を迎えた歴史のある鍼灸マッサージ師の団体です。
100数年にわたり、地域の方々の健康増進のお役にたてる様、努力して参りました。
この100年という歴史も、これも偏に地域の方々、関係各位皆様方の御理解と御支援の賜物と心から厚く御礼を申し上げる次第です。
2012年から当会の活動は、100年の伝統を踏襲しつつ、「繋ぐ」というキーワードのもと新たな展開をしております。
「繫ぐ」とは、100年という綿々たる歴史の「繫がり」。
その先達が作ってきた社会的信頼を基盤に、同じ業を営む者同士が協力する「繫がり」。
そして、地域の方々、行政との「繫がり」です。この3つの繋がりを盤石にしていく事が、
我々鍼灸業界の発展にも繋がっていく事だと思っております。
最近の目新しい活動として、特に力を入れております「小児はり普及啓蒙活動」があります。
古来から乳幼児の夜泣き、疳虫や健康増進に非常に有効な「小児はり」ですが、少子化と核家族化が原因なのか?
お年寄りが若い方に情報を伝える機会が減り、若いお母様方の認識が非常に希薄になってきているため、
「小児はり」の患者様が激減しております。
日本発祥のこの小児はりは、今や、欧米の方では副作用のない優れた方法として非常に注目されております。
横文字と日本語が混在する近代日本において、また一つ、日本の文化とでも言っていいような、
この伝統のある術が情報の不足により、埋没していくのは非常に残念でなりません。
それと共に、小児はりの需要が少ないが為に、若い鍼灸師に小児はりの経験者が減少しているというのも事実です。
そこで当会では、若いお母様方と次世代を担っていく若い鍼灸師に一人でも多く「小児はり」を認識していただくために、
一般公開講座と有資格者向け限定講座を開催しております。
一般公開講座は、よくありがちな堅苦しい居眠りするような講座ではなく、肩の凝らない「遊びながら学ぶ」を
モットーにショー等を取り入れたエンターティメント性のある勉強会です。
有資格者向け限定講座は、第一線の講師をお招きして小児はりの最新の情報による講座。
また教育機関とは一味違った当会現役の百戦錬磨のベテラン先生方の講習会等、
現在、当会は小児はり普及のため邁進しております。
しかし、この普及啓蒙活動は「ローマは一日にして成らず」と言うように、短期間に、普及するものとは思っておりません。
「ウサギとカメ」の亀の心意気で、普及するまで、コツコツと普及啓蒙活動していくつもりです。
古代東洋思想には、陰陽の概念というものがあります。簡単には説明できない深遠なるものです。
これには多様な考え方がありますが、その一つとして、この陰陽の概念は、事象を分科して考察していく近代科学とは異なり、決して事象を分科するではなく、二つで一つ、全体で一つという考え方をします。
たとえば、自転車のペダルを踏めば、その力で、反対のペダルが上がって来て、また、それを踏込み、その左右二つの不断の動きで、自転車が進み続けるといった、分断されない連続性の中にエネルギーが宿るという考えです。
その二つの力は、本質的にひとつのもの、あるいはひとつの分かちがたい全体の共存する極であると考えられます。
すなわち、「陰と陽」ではなく「陰陽」なのです。
その概念のもと、住吉区鍼灸マッサージ師会は、一つのペダルを一臨床家、もう一つのペダルを会の活動とし、
個と全体は一つという念いで、地域の方々の健康のお役にたてる様、微力ながら尽力していく所存でございます。
人類の誕生は、800~500万年前とか言われますが、普通80~100年程の寿命しかない我々が、現代というこの時代を互いに共有できるという事は、非常に貴重な縁、「繫がり」だと思います。
この「繫がり」に感謝し、皆様のお役にたてます様努力していきますので、皆様のご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。
協会名 | 住吉区鍼灸マッサージ師会 |
本社所在地 | 〒558-0032 大阪市住吉区遠里小野1-8-13 |
TEL | 06-6609-1135 |
代表者 | 住吉区鍼灸マッサージ師会会長 坂本 康裕 |
設立 | 明治44年 |
加盟員数 | 50名(2018年8月現在) |